ビートルズのCD、ビートルズのレコード
|
|
ビートルズの音源のCD化は、CDの普及にも効果があったと言われる時代がありました。当初、リスナー側にはビートルズはレコードで聴かなきゃビートルズじゃないという勝手な思い込みがありました。現在になって改めて思うことは、レコードの時代であろうと、CDの世界であろうと、ビートルズのコーラスや演奏は、全く色褪せていないということです。オーディオ業界の衰退の中にあっても、ビートルズの音はいつでもリアルに聴けます。
|
|
|
REVOLVER
スペシャル・エディション
|
|
それなりに迫力ある音をオーディオで聴いてた世代にとって、リバルバーのステレオミックスとかモノラル盤を、今さら聴きたいというものではありません。ただどうしても新しい音源は聴きたくなります。リバルバー
スペシャル・エディションのCD2&3に収録されてるセッションズ。Tomorrow Never Knows から She Said She Said まで、最高の音で最高のビートルズが楽しめました。正直ホワイトアルバムの7CDセットは、後で思えば必要なかったかなと考えてますが、リバルバーのスペシャル・エディション5CDスーパー・デラックスは、CD2&3のセッションズが聴けるだけでも大満足でした。ビートルズの楽曲の中で一番好きになれない曲は、今も昔も
Eleanor Rigby ですが、この曲が入っていても、Revolver スペシャル・エディションは、文句なく最高のビートルズでした。ちなみに Yellow Submarine は
音質が大向上した
Yellow
Submarine
Song
Ttack
に収録された時から大好きになった曲で、今回のスペシャル・エディションでは、さらに楽しいYellow Submarine
が楽しめます。余談ですが、Got
To
Get
You
Into
My
Life
のブラスは最高、For
No
One
のピアノも最高、And
Your
Bird
Can
Sing
の雰囲気最高、とにかく全て最高です。
|
|
|
ビートルズのアウトテイクとリミックス
|
|
ビートルズの海賊盤は、都会のコレクターズレコード店や中古レコードショップ等で大量に販売されていましたが、そのほとんどはゲットバックセッション時の寄せ集めテープからのダビングや、テープレコーダーで録音されたラジオライブやコンサートものばかりで、何度も繰り返して楽しめるようなまともなレコードではありませんでした。ところが1988年に発売された Swingin' Pig レーベルの海賊盤レコード、 Ultra Rare Trax
シリーズには、それまでの海賊盤では聴いたこともない生々しいスタジオアウトテイクが収録されていて、ファンや業界関係者までもを驚かせました。ビートルズ解散後も、ビートルズの新しいレコードを待ち望むファンに対して、世界各国のレコード会社が、収録曲を並び替えただけの独自の編集盤などを多数発売しましたが、その魅力はマニアとして所有することの自己満足くらいでしかありませんでした。スタジオアウトテイクの出現は、ビートルズを聴きたいという音楽ファンをも感動の渦に巻き込みます。その後は Ultra Rare Trax
と似たようなスタジオアウトテークを収録したCDのブートレグ、
Yellow Dog
の Unsurpassed Mastersシリーズなども発売され、海賊盤はレコードからCDの時代へと切り替わっていきます。様々な業者が大量のブートレグを発売する流れになり、レコード会社も、その人気と需要の多さに押され、遂にはアウトテイクの正式盤としてアンソロジーシリーズを発表します。ただビートルズの新曲が聴きたいというファンにとっては、アンソロジーだけでは物足りませんでした。すでに海賊盤で聴き込んでいた曲が多数あったからです。そしてこの頃のブートレグの中には、BEATLES
WORLD'S
BEST
やALTERNATE
MASTERS
のように世界各国のリミックス違いを集約したCDなども発売されるようになっていました。それらの影響もあってかレコード会社もオリジナル曲のリミックスを開始、現在ではアウトテイクのリミックスも行われるようになりました。そして2017年5月、新たなリミックスとまるで新曲を聴いているかのようなパワフルな演奏とボーカルが満載のアウトテイクをセットにしたSGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BANDS (2CD)が発売され、2018年11月9日には、マニア向けですが、BACK
IN
THE
U.S.S.R
のテイク5、バッキングトラックバージョン等も収録されたホワイトアルバムの公式アウトテイク盤も発表されました。
|
|
|
リンゴ・スターのドラム
|
|
うちの娘に言わせると、ビートルズは、打楽器演奏だと言います。よく飽きないで聴いていられるねと言います。でもこれって確信ついてるなと思います。すべての曲において、もしドラムがリンゴじゃなかったらと想像すると、これはもうビートルズではありません。リンゴスターの余裕のドラミング、心地よいリズムこそが、ジョンやポールのボーカルを引き立たせ、ビートルズの演奏らしさを象徴していることも間違いないでしょう。
|
|
|
ジョン・レノンのボーカル
|
|
ビートルズの何が一番好き?と訊ねられたら、ジョンレノンのボーカルと答えてしまいます。Please
Please
Me、If
I
Fell、A
Day
In
The
Life、In
My
Life、All
You
Need
Is
Love、I
Sould
Have
Known
Better、You're
Going
To
Lose
That
Girl、Ask
Me
Why、どの曲もジョンのボーカルでなければ成立しないと思います。そして、映像に残る初期の演奏してる姿も、
Rock
&
Roll
Music
など
、、とてもシャイで、かわいいのです。さらに、日本公演でポールが
Yesterday
を歌ってるとき、背後で演奏しながらうなづくジョンの姿を見ると、Yesterday
を、そしてポールの才能を心から認めてるんだなと、嬉しくなってしまいます。ジョンレノンは、やはり優しい心を持った音楽家なのです。
|
|
|
ポール・マッカトーニーのイエスタディ
|
|
東京ドームでライブを見たとき、ビートルズじゃないから絶対泣かないと余裕かましてましたが、Yesterdayの時は、泣いてしまいました。何回聞いても泣いてしまうと思います。若き日のポールマッカトニーが、ジョンみたいな性格だったら、多分ジェーンアッシャーに振られてなかったと思います。でもポールがジョンみたいな性格だったら、ビートルズは存在していません。難しい選択です。(意味不明) ちなみに解散後のポールの曲で好きなのは、東京ドームのコンサートでビートルズ時代のスクリーンミュージックに続いてオープニングで歌われた
Figure of Eight、This
One
等です。あとビートルズとの一番最初の出会いは、小学生の頃にラジオから流れてきた
All
My
Lovingです。でもこの頃一番好きだった洋楽は、ポルナレフのシェリーに口づけや、ハミルトン&ジョーフランクの
恋のかけひき
でした。
|
|
|
ジョージ・ハリスン
|
|
ジョージハリスンじゃなかったら、ジョンとポールの間で一緒に行動出来なかったと思います。初期のジョージは、子供っぽく見えますが、いろいろ気遣いも出来る、根性の据わった好青年だったでしょう。ハンブルグへも一緒に行けてたし、当時を思えば、真似出来ませんよね。映像でのビートルズとの最初の出会いは、大阪万博が開催されてた頃、東芝4chステレオ、ボストンのテレビCMで流れていた
Let
It
Beの演奏シーンですが、この当時の四人の中では、ジョージが一番かっこ良く見えていました。
|
|
|
ジョージ・マーチン
|
|
もしかしたら、ジョージマーチンも作曲に加わっていたのでは、と思うことがあります。でも神様みたいな人ですから、この曲のこの部分は、私が思いついたとは絶対言わなかったでしょう。ジョージマーチンも含めてビートルズのチームワークは最強でした。
|
|
|
初期のビートルズ
|
|
初期の楽曲、I
Want
To
Hold
Your
Hand、Please
Please
Me、She
Loves
You、この3曲がもし存在してなかったなら、ビートルズの人気はこれほど長く続かなかったのではと年齢を重ねるごとに思います、A
Day
In
The
Life
や
Strawberry
Fields
Forever、All
You
Need
Is
Love、Tiket
To
Ride
をはじめ、他のどの曲ももちろん凄い曲で、世界中の演奏家にインスピレーションを与えてきたけど、様々な人気ミュージシャンや人気バンドが時代時代で終わっていく中で、ビートルズが末永く愛され語り継がれるのは、誰からも愛される心地よいリズムとコード、コーラスのおかげだと感じます。ポールのコンサートを観て何か足りないのではと感じても、口には出せないけどあきらめざるを得ないのは、みんな同じじゃないでしょうか。
|
|
|
後期のビートルズ
|
|
正直、大好きな曲もあれば、そんなに好きではない曲もありますが、Yellow
Submarine は大好きな曲。学校の校歌を歌っているようなコーラスは、3人がマイクに向って真面目に歌ってる姿が想像できて楽しいし、ジョンレノンのリズムギターの音色も楽しめます。Ob-La-Di
Ob-La-Da
は、ホワイトアルバムの公式アウトテイク盤に収録されてる華やかな演奏が好きです。大人になってから
ABBEY
ROAD
や、Let
It
Be
のアルバムを聴かなくなったのは、ポール色が強すぎるからかも知れません。
|
|
|
ザ・ビートルズ
Get Back
未公開映像を含むドキュメンタリー
|
|
過去50年間、
Let
It
Be
の頃の映像や写真は、ルーフトップライブの
Don't
Let
Me
Down
を除けば、ポールのイメージばかりが中心でした。最新の技術を導入して音と映像の復元処理が施されたこのドキュメンタリーでは、ジョンレノンが現実の世界に舞い降りてきたかのように見えます。一番嬉しかったのは、ジョンのポール、ジョージ、リンゴ、スタッフへの分け隔てのない優しさ、まわりを和ませるウイット、そして笑顔。世界の人々から愛されるビートルズの楽曲や歌声はもちろん、ビートルズの存在自体が、やはりジョンレノンだったという確認が改めて出来ました。
Across The Universe
|
|
|
ビートルズに想う
|
|
ジョンがイマジンを出した時期、未だベトナム戦争は終わってないし、ポールのバンドオンザランが出た頃も、カンボジアでは殺戮が繰り返されていた。彼らの歌が永遠に人の心を和ませ、いつかホントの平和がやって来る事を願う今日この頃です。そのためには、ジョンもジョージもいなくなっちゃたけど、ポールにはまだまだ頑張って欲しいよね。
|
|